雑誌とアイドル

近頃、京本さんのニュージーズ開幕に伴って雑誌ラッシュが止まらない。雑誌って450~1000円くらいで単価が安いからバコバコ買ってしまう。わたしは活字中毒のきらいがある。テキストで得られる情報を一番に信頼するし、動画で説明されるのが待てない、いつも国語の授業で誰かが当てられて音読している間に先へ先へと何周も文章を読んでいたようなこどもだった。たとえ構成や編集の関係で多少の文言が変わってしまっていたとしてもインタビューを読み込んでしまう。

不況といわれる出版業界で今一番明確に売り上げが落ちているのは雑誌らしい。スマホでリアルタイムで情報を手にいられるようになった今、多少のタイムラグが生じてしまう雑誌という媒体は支持されていなくなってきている。セブンティーンが最近休刊?したと聞いた。これから似たようなことがどんどん続いていくのだろう。

そんななか雑誌業界に異例の重版をさせているのがアイドルだ。雑誌とアイドル、この二つは共存関係で結ばれている。アイドルが雑誌に出ればある程度の売り上げが確約されるし、雑誌に載ればファン以外の目に留まる可能性は高い。

そしてアイドルオタクの永遠の課題、雑誌整理。ラッシュのたびに買いまくっていたら部屋が雑誌で埋まってしまう、それこそ神様のカルテの主人公みたいに床に敷き詰めていくしか手段がない。でもわたしは雑誌の解体をしたくない。不器用だから…っていうのも理由の一つ。でももう一つの理由が別にある。アイドルが載る雑誌は一部の例外を除いて月刊誌であることが多い。ドル誌ではないファッション誌や情報誌には勿論アイドルの事だけでなくその時の流行りや情勢も書かれている。○○くんが映画決まった時こういうデザインはやってたなわたしも着てたな、△△さんの舞台観に行った時帰りにこのスイーツ食べたな、そうやって思い出したい。わたしは主張したい、毎年毎月毎日目まぐるしく変わる世の中とアイドルを取り巻く環境の速度はとても似ているんだってことを。アイドルという、「今」を刹那的に劇的にわたしたちの頭に叩きつける職業がもっとも映えるのはSNSでもステージでもなくて、雑誌の中の1ページなのかもしれないってことを。

雑誌が好きだ。本屋で表紙にその姿や名前を見つけて、まだあったと安堵してレジへ行き、抱きしめるようにして帰る帰り道が好きだ。雑誌とアイドルの共存関係がずっと続いていてほしい、そんなことを考えながら雑誌の山に目を背けて眠ることを誰かに肯定してほしい。